シナジー

【本当のチームワーク】

充実したキャリアは、現実的には一人の力によって築けるものではなく、多くの仲間に支えられてこそ築かれていくのだとCo-ducationは考えます。

一匹狼の研究者だって、その研究を必要としてくれる客、自分が研究に没頭できるように支えてくれる助手、知らないところでお金の管理をしてくれる経理、脳みそを刺激してくれるライバル、そういう人たちがいなければやはり成果は出せないものですし、成果がなければキャリアを充実させていくことも難しいものです。

よきチームに支えられて、自分のキャリアを充実させていくためには、いくつかのポイントがあるように思います。

  • 自分の強みを知る
  • 自分の強みでない部分を知る
  • 自分の強みでない部分を強みとする人へ敬意を払う(その為には本当は支えられているのだということを知ること)

充実したいい仕事をできている時は、いいチームワーク、いいシナジーがあるものです。

二人は最高のパートナーでした。

Aさんは、慎重で戦略的で段取りを重視し、事実を大切にしました。
Bさんは、社交的で明るく即興を好み、感情を大切にしました。

顧客へのプレゼンテーションがあるときはいつも、準備段階ではAさんがリードを取り、本番当日はBさんの出番でした。プレゼンテーションはいつも大好評でした。

逆にチームが上手くいかなる時、自分のキャリアがおかしくなる時は、自分の苦手分野を軽視することから始まることが多いのです。

Bさんは当日のプレゼンテーションを担当していたので、お客様から名前を覚えられ、評価もどんどんあがっていきました。だんだんと自分こそが仕事をしているのだと思うようになってきました。打合せの段階で、細かいところまで気にするAさんと一緒に準備していくのも面倒に思えてきました。Aさんに対して強気だったりぶっきらぼうだったりする日が続くと、ついにAさんから「もう君がプレゼンする資料は一緒に作らない」と言われてしまいました。

翌月のBさんのプレゼンが不評に終わったのは言うまでもありません。

これは本当に誰の身の上にも起こりえることです。

自分自身がキャリアを充実させていくためには、自分の限界を知り、自分の苦手な分野、手の回らない領域の仕事をしてくれている仲間たちの存在を常に認識し、敬意を払わなければなりません。そうすることで、より自分は強みを活かせる、得意な領域に集中することができ、卓越した成果を生み出していくことができるようになるのです。

職場の人たちとみんなでStrength Finderなどをやってみることをお勧めします。そしてその結果を共有してから、仕事をしている各場面でみんながどう考えていて、何をポイントと思っているかなどについて語り合ってみましょう。

例えば会議というテーマなら、アレンジというStrengthを持っている人なら「事前準備も大切かもしれないけど、やっぱり何よりその場で何を話すかだよ!相手の反応を見ながら、その場で交渉をつくっていくのこそが大切だ!」と言うかもしれません。慎重さというStrengthを持っている人なら「何より会議前の事前の確認が重要です。会議の目的を参加者に事前に伝え、キーマンと思われる人は主旨を直接説明しておきます。予想しないことが当日起きたら困りますからね」というかもしれません。

互いがどれほど同じものを違う角度、違う視点、違う価値観で見ているのかに驚かれることでしょう!その違いを、チーム全体の成果にたいしてプラスに活用していくことができれば、チームメンバー一人ひとりのキャリアもまた充実していくものでしょう。

P.F.ドラッカーは「経営者の条件」でこう述べています。

「優れた人事は人の強みを活かす。弱みからは何も生まれない。結果を生むには利用できるかぎりの強み、すなわち同僚の強み、上司の強み、自らの強みを動員しなければならない。強みこそが機会である」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最新コラムが読めるメルマガ【キャリアの極意】
コーデュケーション代表石川が不定期にメルマガを発行しています。キャリアについての気づきや、研究経過、コラムなどのほかに、最新のビジネスセミナーのお知らせもしています。

キャリアの極意