転職の極意4

■自主応募かエージェント経由か

転職活動をしよう、という場合に多くの方は、
リクルートエージェントやインテリジェンスと言った、
転職支援(人材紹介業)のサービスをご利用になることと思います。

ここではエージェントと呼びたいと思いますが、
このエージェントを通しての転職活動は、
メリットや限界があるものですから、その特徴をよく知って
活用していただきたいと思います。

まず、エージェントの顧客は誰か、ということですが、
これはみなさんのようなビジネスパーソンではなく、
クライアント企業(求人企業)が顧客である、ということは
前提として理解しておく必要があります。

エージェントにお金を払うのは企業ですからね。

では、企業がエージェントに求めるものは何か。
それは「広告機能」と「1次選考機能」になります。

知名度の低い企業や、早急に人材を確保したい企業(売上が急伸していて
営業マンを急ぎ増やしたい、など)にとっては、
自社だけで採用活動をすることには限界があります。

ですから、転職サイトに広告を打つのと同時に、
エージェント企業にも自分たちの求人案件を広めてもらおうとします。

エージェントは、クライアント企業の「広告機能」も
担っているわけです。

もう一つの「1次選考機能」ですが、
一度利用してみればよく分かりますが、エージェントというのは
みなさんの「志望に沿った求人案件」を紹介するというよりも
(そういう面ももちろんあるわけですが)
「内定が出そうな求人案件」を紹介します。

もしエージェント経由で応募をして、その人物が書類選考や一次面接で
「こんな人、全然採用したくない」となったら、エージェントは、
クライアント企業に叱られます。

「どうしてこんな人を送ってきたのですか!?」と。

クライアント企業は、エージェントにフィルタ機能、1次選考機能を
果たすことを求めているんですね。

ですから「この企業に応募したい!」とあなたが思っていても、
エージェントが「この人を応募させたら、自分が怒られるだろうな・・・」
という場合は「この企業は無理ですね」と伝えてきます。

これはみなさんにとってもメリットのあることで、
可能性が全くない企業の選考のために、貴重な時間を割かなくて
済む、ということがあります。

一方で、保守的過ぎるエージェントもいるので、
「エージェントには断られたけど、自主応募したら最終的には
 内定が取れた」という実例も存在します。
このことは忘れないでおくべきだろうと思います。

またエージェントを利用することは、クライアント企業にとっては
お金のかかることなので「エージェント経由の採用は休止しているが、
自主応募は門戸を開いている」というような場合もありえます。

これらのことも理解しておきましょう。

エージェントに支援してもらうことで、
その企業との相性・難易度がわかってきますし、
面接対策(この企業はこういうところを重視する、など)も、
手伝ってもらえます。
さらに、自分の知らなかった優良企業の求人を教えてもらうこともできます。
基本的にはエージェントを利用することはお勧めします。

一方で、このような限界もあることを、自分自身で理解して
「うまい付き合い方」をしていくことが大事になるでしょう。

■エージェントは1社か複数社か

もう一つ、お付き合いするエージェントを1社に絞るか、
2社以上にするか、というところも考えどころです。

これは正直なところ、正解はありません。

1社とだけつきあうことのメリットは「あなた(担当者)を信頼しています!」
という強烈なメッセージになり、担当者もやはり頑張るんですね。
「私のお客様」という意識が強くなり、一生懸命頑張ります。
また競合がいないので、いい意味で安心して全力であなたの
転職活動をサポートしてくれます。

また、転職活動は、だいたい同じころに内定が出る、
最終面接になるように日程調整をする、ということも大事な要素ですが、
そのコントロールがしやすいというのもメリットです。
1社だけの場合は、しっかりとその調整をしてくれるでしょう。

逆に複数社と付き合うと、
日程調整の面では、他エージェント経由の案件の日程までは
考慮してくれなかったります。

これも裏表ですが、1社とだけ付き合った方が担当者が「意気に感じて」
頑張ってくれる面もあるのですが、下手をすると「油断する」という面もあります。

「他エージェントさん経由でもA社とB社は受けてます」ということが
あった方が「自分のところの案件で決めてもらおう!」と思って、
頑張ってサポートする、という面もあるのですね。

またエージェントが1社だけだと、
そもそも紹介される求人案件自体が偏りがあったりもします。

冒頭に書いた通り、これはなかなか正解がないのですが、
メリット・デメリットをよく理解したうえで、
ご自身で判断しながらエージェントとつきあうべきでしょう。