転職の極意3

今回は前回の最後に書いた
>もし、あなたが今の会社に対して100%不満しか持てなかったら、
>その転職は上手くいかない可能性が高い。
>「そりゃそうだろう」と思われる方もいるかもしれませんし、
>「そんなの関係ないだろう」と思う方もいるかもしれませんが、
>私がそう考える理由について次回、書いてみたいと思います。
ということについて書いてみたいと思います。

これは科学的根拠を示せと言われても示すことができないのですが、
私の体験上「100%不満」で退職し、転職された方は、
次の会社でも必ずと言っていいほど、同じ不満にぶつかるのです。

ですから、私はそういうような方お付き合いさせていただく時は
ハッキリと転職を止めるときもあります。
「その不満は、転職によっては解決しませんよ」と。

退職理由で出てくる不満のトップ2は「給料が低い」と
「上司と合わない」です。

どちらも転職する理由としては十分と言えば十分なのですが、
100%不満、という状況だとちょっと変わってきます。

給料が低い、だからもっと給料を高くできる環境を求める。
これはある意味とても自然なことだと思います。
その際に「とは言え、今の会社で経験を積ませて来てもらったのだし、
その経験があるからこそステップアップできるのだし、
給料に不満はあったけれど、感謝できる面もある」
くらいであれば、その転職は上手くいくかもしれません。

しかし、100%怒りにとらわれてしまっているようだと、
これは、面接の際に、面接官は本当によく気づきます。

「あーこれは、この人はうちに来ても、
 何かしら不満を持って、頑張れないのだろうな」と。

不満があることはいいのです。そもそも何の不満もなければ、
転職などしないわけですから、面接官も、現職に不満を抱いているというのは
前提として分かっているわけです。

ですから、そもそも面接を突破することが難しい。

とは言え、採用側は「猫の手も借りたい」くらい人材が欲しい、
という状況もありますから、それでも内定を提示されることもあります。

しかしそれで転職して、新しい環境に行っても、
同じ不満を抱えることがほとんどです。

何か事象があった時に、100%会社が悪いとか、100%自分が悪いということは
現実的にはまずありません。自分も30%悪かったかもしれないけど、
70%は会社が悪いとか、そういうのが現実的です。

100%今の会社が悪い、職場が悪い、と考えるのは
「100%相手が悪い」という風に捉える、自分の思考パタンなのです。
そして、そういう思考パタンは転職先でも変わらず発揮されます。

そうすると、折角の新天地も、
結局前の環境と同じように、不満だらけの職場になってしまうのです。

そんな状況の時は、
(そう思ってしまうほど、いろいろ苦労があったはずですが)
一つでもいいので「とは言え、●●はいいことがあった」
というのを見つけるようにしてみることをお勧めします。

「とは言え、同期は良くしてくれた」
「とは言え、給料はちゃんと毎月払われていた」
「とは言え、実務経験が積めた」
なんでもいいので、探してみてください。

一つ見つけると、意外と2つ目3つ目もみつかるかもしれません。

「不満100%」じゃない状態になったら、
転職活動も、転職後のキャリアも上手くいく確率は
ぐっと上がりますから、ぜひ試してみていただきたいと思います。